日々是好日 シンプル生活と子育てとアート

読書と音楽と美術館、ソーイングのこと。時々文楽と心理学。

深読シェイクスピア

今日は、子どもの幼稚園の聖書勉強会だったのだが、神父さまから、シェイクスピアという言葉が出てきて、ちょっと驚いた。
実は、久しぶりにシェイクスピアの本を読んでいたのだ。
卒論でシェイクスピアを扱ってからなので、20年ぶりくらいか。

「深読みシェイクスピア」松岡和子というシェイクスピアの翻訳家の方が書かれた本。

松たか子蒼井優など、役者の理解力のすさまじさ。

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二〇〇七年に蜷川幸雄演出で上演され 、吉田鋼太郎がオセロ ーを、蒼井優がその妻デズデモーナを演じた舞台の稽古のとき、
松岡は蒼井優にある質問をされる。

「デズデモ ーナはオセロ ーのことを 『あなた 』 『あなた 』って呼びかけてますけど 、この 『あなた 』は全部同じですか ? 」一瞬 、質問の意味が分からず、面喰らう松岡。
「原文でmy lordとなってるところは一応ぜんぶ 『あなた 』としたけど 、具体的に言うと 、どの場面 ? 」と松岡が問うと
蒼井優は、「三幕四場 」と答える。

そこで松岡が原文を調べると、そこだけ「my lord」ではなく
「my good lord」となっていた。
この劇には、たくさんの「あなた」という台詞が登場する。蒼井優は、演じているなかで、三幕四場の「あなた」に他の「あなた」にはない微かな違和感を嗅ぎとっていたのだ。

そこから、訳者も気づかなかったシェイクスピアがその言葉にこめた登場人物の心の機微が、展開されていく。

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推理小説みたいで、面白かった。
本格翻訳推理小説……。汗