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日々是好日 シンプル生活と子育てとアート

読書と音楽と美術館、ソーイングのこと。時々文楽と心理学。

夜中のカフェでぽよーんと

運動会の総練習終わった。役員として、お手伝いしてきた。もう私の中では、今年の運動会は終わった。燃え尽きた…。

夜中のカフェで、ぽよーんと。

「異界を旅する能」、良かった。
知人の画家、Nさんに、僭越ながらおすすめしてしまった。先日の岩手の大きな展覧会で、能を題材にした絵をいくつか描かれていたらしく、早速読んでくださった。

その感想のやりとりのなかで、私はふと
「私は、ワキのワキみたいなものですから」と冗談で書いたのだった。
しかし、後から、これが私の本音だったのだと気付く。

能というのは、シテ(主役)が(亡霊であることが多い)、ワキ(多くは僧侶)によって、シテの苦しみ、悲しみを浮かび上がらせてもらう、浄化させてもらうストーリーが多いらしい。
東北で、様々な人々の声を聴きながら、作品を作り続けるNさんの製作記録を、私は何日も読ませていただいていた。
本を読みながら、私は、ワキとNさんをぼんやりだぶらせていたのだった。

Nさんは、「能は個人を深めていくなかで、孤独になりながら、全体を深めていく」ことをまさにアートで体感した、とおっしゃっていた。

その言葉が後からじわじわと、私の中にしみこんできた。
ああ、私は、そういう人たちをすごく尊敬しているのだなと。

小さいころから、その種の人たちが産み出してきたものに、救われてきた。
何か、恩義のようなものを感じているらしい。

私は、文学(というより)、ストーリーの力を信じている。
音楽の力を信じている。
アートの力を信じている。

それらを産み出す人たちの声を聴いていきたいのだなと。

と夜中にひとり熱くなりつつ、カフェオレをすすっているところ。

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